上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
コミュニティ検索 »
SI | 2006/04/24(月) 12:09
都合が悪く参加できないことがわかっていたET研「SIビジネスの今後、あるいはSIer2.0」
ET研参加願いのメールを書き終わって、日付を見て「ありゃー」となりメール送るのすら止めたんですが、やっぱり参加したかったなあ。
様々な人のBlogを見ると、議論された内容はやはり予想通りで、人月ビジネス問題が中心のようですね。少なくとも同じ問題を皆感じていることがわかりますね。
この人月ビジネス問題を考えるときに、一番重要だと思うのが「日本と我々の将来」だと思っています。以下、やや過激に最悪のシナリオを書いてみます。

人月ビジネスは、数的優位の労働集約型です。となると中国・インドを初めとしたオフショアが有利です。長い目でみれば、今現在物価の安い国は全てオフショア対象となるでしょう。今はデジタルディバイドがあってすぐにオフショア先になれない国も、いずれはインフラ・教育が整備され、その問題も解決されていきます。人月ビジネスをやっている間は、競合はまだまだ潜在しているのです。


なぜオフショアをやってはいけないのか?


長期的には、オフショアによって以下のような問題が起きることは明らかです。

■SIer(受注側)視点


  1. ビジネス機会の損失 ⇒ 事業規模縮小 ⇒ 雇用・育成機会縮小 ⇒ 人材が育たない ⇒ 業界として発展しない、という悪循環

  2. 1.によってグローバルな競争力も当然育たない。逆にオフショア先の競争力が上がる = 日本はグローバル市場で負ける

  3. 競争力の強い方が優位に立つのは当然なので、逆オフショア化が起きる


3.はちょっと大げさですが、起きないとは言い切れません。今は重宝されて活躍しているブリッジSE(日本企業の要求を聞いて、オフショア先の人に伝えて調整する仕事)だけになってもおかしくないということです。しかもオフショア先より低い単価で。そんな仕事したいですか?

■ユーザ企業(発注側)視点


  1. ビジネスのインフラ・根幹であるITをオフショアに出すことで業務ノウハウを流出

  2. ビジネスのインフラ・根幹であるITがオフショア=外国経済に依存


2番目の問題は、ITが社会インフラそのものになっている・なってくる現実を考えると、相当恐ろしい事態であると言えます。日本全体のリスクと捉えてもよいのでは?と個人的には思っています。バランスの問題と言えばそれで終わる可能性がありますが、先延ばしにすればするほど取り返しが難しくなるでしょう。社会インフラを変えたいのに、外国にその実体をコントロールする術があったらどうしましょう?
こう考えると、「日本と我々の将来」という大げさなところまで辿り着いてしまいます。



では何をするべきか?

Java PressのSOA特集のエントリでも触れましたが、同記事の最後に書いた内容は、この問題への最初の対策だと思っています。「開発者はもっとビジネス視点を持ちましょう」というものですが、ノウハウ=知識こそが最後の武器になるので、これさえ蓄積して、流出しないように気をつけて行けばよいと思っています。
今のオフショア化推進の動機は、「機械的な作業はより安い労働力を使う」というコストメリットだけを見ています。長期的に見れば上記問題が起きるのはわかっていたとしても、今すぐそこにある現実問題を解決して成果を出すのがビジネスですから、発注側にとってみれば仕方のない選択です。逆に、コスト面では日本のSIerが期待に答えられていない、と真摯に受け止めるべきでしょう。
労働集約型 ⇒ 知識集約型への移行は、こういった視点からも必然なのです。もちろん、契約の見直しや、それを裏付ける対価を評価する手法の確立など、課題が多いのも事実です。でもやらなければ、いつまで経っても状況は変わりません。
凄い開発ツールのエントリで書いたツールは、知識集約型への移行を促進できる可能性を持っていると感じています。これについては実は自分の中でも一部矛盾があるので、詳細が決まったら書こうと思っています。


ちょっとフォロー
ちょっと大げさに、かつ日本中心に書きましたが、世界的なデジタルディバイドの解決は、これからの情報化社会への貢献であるとも思っているので、外国への雇用機会を含むある程度の投資は必要だと思っています。よくないのは、たった今のコストメリットだけを求めて長期視点が無く、気づいたら自分の首を絞めていた、というバランス感覚がないことです。

またオフショアだけが悪いのではなく、大手SIerもビジネスモデルとしては保守・運用による人月ビジネスで成り立っている現実が、事態を変えるのを阻む一因となっているのは明らかです。でも長期的に考えると、大手SIerも変わらなくてはいけないと思います。



うまく説明できないのですが、なんとなく去年から今年にかけて日本全体のスイッチが切り替わった気がしています。SIという狭い枠においても(十分広いですけど)、この波に乗らなければと漠然と思っています。
個人的にはSIに対して最後のトライにしようかと思っているので、自分ごときが何をできるかわかりませんが、何かを少しでも変えられればいいなと思っています。

まずはこういったことを考え始めるきっかけを作り続けることが、自分にとっての第一歩です。なのでこのBlogでは、今後もこの話題が多いです。
スポンサーサイト
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://completemirage.blog55.fc2.com/tb.php/11-f6cc6d48
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
コメント







非公開コメント
プロフィール
 

miyazima

Author:miyazima
常に変化を好み、面白いことを探しています。次の次は?

カレンダー
 
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
カウンター
 
天気予報
 

-天気予報コム- -FC2-
ブログ内検索
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。